QGISのプラグインでは、さまざまなUIパーツを使って操作性を高めることができます。
その一つが、カレンダー形式で日付を選択できるカレンダーウィジェットです。
このパーツを使えば、カレンダーから日付を選ぶだけで、該当する地物を地図上に表示できるようになります。
手入力の必要がなく、誰でも直感的に時系列データを扱える操作が実現できます。
今回は、この「カレンダー選択によるフィルタリング」機能を活用した例をご紹介します。
どんなことができるのか(活用イメージ)
カレンダーウィジェットを使えば、地物の「日付属性」に応じて、地図上の表示を簡単に切り替えることができます。
このサンプルでは、指定した期間に該当する地物だけを、リアルタイムで地図上に表示できます。
(属性テーブルには「調査日」の情報が含まれており、これをもとに表示の切り替えが行われています。)
開始日と終了日をカレンダーから選ぶだけなので、誰でも簡単に時系列データを扱えます。
選択した日付を変更すれば、表示される地物も即座に切り替わります。
このように、カレンダーで日付を選ぶだけで、地図の内容を直感的に切り替えられるようになります。
【活用シーンの例】
・点検や巡回記録のデータから「今日実施した場所」だけを表示する
・過去の災害記録から「ある特定の日に観測された情報」だけを確認する
・調査データを時系列で追いながら、1日ごとの地物表示を確認する
この機能を活用するメリット
この活用方法では、特定の期間に該当する地物だけを素早く抽出できます。
カレンダーから日付を選ぶだけのシンプルな操作で、フィルタリングの手間を大きく軽減できます。
また、QGISに不慣れな方でも扱いやすく、誰でも迷わず操作できる仕組みを実現できます。
【誰でも簡単に時系列データを扱える】
QGIS標準の方法では、日付による絞り込みを行うために、
属性テーブルの「日付フィールド」に対して条件式を記述する必要があります。
この方法は柔軟ですが、日付のフォーマットやフィールド名、式の記述ルールの理解が求められるため、初心者にはややハードルが高いと感じられることもあります。
しかしこの方法なら、カレンダーで日付を選ぶだけで大丈夫です。
専門知識がなくても、日付による絞り込みが簡単に実行できます。
【毎回の操作を効率化できる】
業務で日付による抽出を繰り返し行う場合、毎回条件を手入力するのは手間がかかります。
この機能を使えば、繰り返しの操作を「選ぶだけ」で済ませられるため、作業スピードが大きく向上します。
また、人による条件記入ミスやフォーマットの揺れも防げるため、作業の安定性や正確性も高まります。
【業務に合わせて柔軟にカスタマイズできる】
表示対象のフィールド(日付)や、表示条件(当日のみ、範囲指定など)は、業務に応じて自由に変更・拡張が可能です。
たとえば、「調査日」や「報告日」などの任意の属性フィールドを対象にしたり、特定の月だけを抽出するようなカスタム操作を加えることもできます。
このように、カレンダー選択によるフィルタリング機能は、操作のやさしさと業務効率の両方を実現できるのが特徴です。
どんな業務で活用できる?
この機能は、日付ごとに記録された地物データを視覚的に確認したい場面で特に効果的です。
「いつ、どこで、何があったか」を地図で直感的に把握できるため、日付ベースの業務管理や報告作業にも活用しやすいです。
以下のような業務で活用が期待できます。
・設備点検・巡回記録の管理:点検を実施した日ごとに表示を切り替えて、作業実績の確認や報告書の作成に活用
・防災関連業務(災害記録・避難情報の管理):災害発生日ごとの状況や、避難所の開設状況などを確認・共有
・環境調査・フィールドワークの記録管理:調査日ごとに収集地点や記録内容を地図上で切り替えて確認
・工事・施工管理(工程の進行状況把握):各工区の作業実施日を選んで、進行中/完了のエリアを絞り込み表示
まとめ
今回紹介した「カレンダーウィジェット」は、カレンダーから日付を選ぶだけで該当する地物を表示できる便利な機能です。
日付をもとに情報を確認したい場面は多くありますが、QGISの標準機能では少し手間がかかってしまうこともあります。
そんな時、カレンダーから選ぶだけの直感的な操作で誰でも簡単に使えるこの方法は、作業の効率化だけでなく、ミスの軽減にもつながります。
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